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和声とかいうヤバい学問について「紹介編」

ByH1boshi

5月 8, 2022

ご無沙汰してます。H1boshiです。

皆さんは和声という言葉を聞いたことがあるでしょうか?英語にするとHarmony……音楽をやっている方でも、その名を聞く機会はほとんど訪れないでしょう。それもそのはず。和声とは、音楽大学の受験、それも作曲学科に最もなじみのある学問だからです。ちなみに他の学科の方(ピアノやトランペットetc…)でも大学進学後に勉強することになります。

今回はそんな和声を簡単に紹介してみようと思います。この記事で興味を持ってくれたのならば、近いうちにさらに深い内容のものをあげるのでしばしお待ちください…

概要

どんな学問なの?と聞かれると上手く説明しずらいのですが、音楽をあまり知らない人に言うとしたら4声(ソプラノ、アルト、テノール、バス)の合唱曲を作る理論。

知っている人に説明しようとすれば、コード理論(っぽいもの)を含む簡易的な作曲、とでも言いましょうか。というのも受験範囲である3巻までにⅢのコードが出てこないんですよね。コード理論の勉強だけならば普通にコード理論勉強した方が早いです。ᕕ( ᐛ )ᕗ

和声を学ぶメリット

和声を学ぶことによって得られるものは、コード理論、音の縦の響き(和音)、曲の展開などなど、音楽への解像度がぐっと上がります。

主観ですが、オーケストラを作る時とかも、ひしひしと恩恵を感じます…!

どんな問題を解くの?

まず、大前提として4声を覚える必要があります。高音域からソプラノ、アルト、テノール、バスです。音域は以下の通り。各声部をその音域内で縦に積み重ねてきれいな響きを作りましょう。ってのが大まかな流れです。

バス課題と呼ばれるものと、ソプラノ課題の2種類を一つずつ解いていくスタイルが、受験では多いです。詳しくは次回の記事で書きますね~

上のような問題用紙を渡されて、制限時間内に作ってと言われるだけです。そこのあなた。「は?」って思いましたよね。僕も思いました。これ絶対に独学でできんやつやん…と

皆さんも学習する際は際はどこかの先生に習いましょう。僕も習いました。習いました。()

特殊な呼び名

某芸大での授業のために編纂された教科書ということで、芸大和声と呼ばれたり、最初の1巻が赤色の表紙ということもあり、作曲学科の赤本とも呼ばれています。後は単純に和声と呼ばれたり。僕が生きてきた中で、主流だと感じたのは芸大和声の方です。

学修期間

よく言われるのは一年一巻で計3年程度、頑張っても1年半程かかります。マジで1年で習得するのはキツいと思います。(実体験)作曲系志望なら高1から始めないと、大学によってソルフェージュやらモチーフ作曲やら他の受験科目もあるので計画的に勉強していかなければなりません。僕は高校の授業中ずっと和声解いてました。なんやねん…ブーボとかさ…

各巻の内容

第Ⅰ巻

度数のローマ字を覚えたり、T(トニック)D(ドミナント)S(サブドミナント)を覚えましょう。後はひたすらにバス課題を解いていく内容です。

第Ⅱ巻

現代ではなじみ深いセカンダリードミナントが登場します。他にも根音省略や9thコード、ソプラノ課題にも触れていきます。第一巻の内容を踏襲したさらに奥深い内容の詰まった応用編

第Ⅲ巻

今まで見て見ぬふりしてきた問題が、気づくととんでもなく大きくなっていたこと、ありますよね?テスト勉強とか。まさにそんな状態で1、2巻を圧倒的に凌駕するとんでもない情報量。価格的にこれはお得だけど、詰込みすぎや!

そして、和声にはさらなる境地があります…!その名は総合和声!

総合和声

某芸大の音楽理論、ソルフェージュ、などの授業のために編纂されたということでとんでもなくレベルが高いです。僕も一応所持していますが、新品みたいにピカピカです☆Ⅰ、Ⅱ巻とかもう表紙がボロボロなんですけどね…

最後に!最後に2巻紹介させてください…それは、”和声/別巻/課題の実施”です!ようは和声に載っている練習問題の解答です。ただし、注意点があります。結局のところ和声って理論が合っていればどんな和音にしたって問題ないんです。なのであくまで参考程度に考えておくのが良いと思います。とは言ってもとてつもなく素晴らしい方々が執筆されてらっしゃるので、買う価値ありです!とても勉強になりますよ。

さいごに

この記事をみて興味を持った方、、、、、、、多分いません。そりゃそうでしょう。誰がこんな気難しそうなもんやるんや!とさぞ思ってることでしょう。ごもっともです。でも、これ案外楽しいんですよ。和声を解いたことのある人ならわかるんと思うんですけど、なんだか一種の脳トレというかパズルゲームみたいな要素を感じられて脳がキマってくるんですよ。5時間くらい脳死で解いてられるくらい楽しいです。

しかし、何度も言いますがこの学問は独学で習得するものではありません。なんなら本書にもそういった旨の内容がⅠ巻の最初の方に書かれています。次回実際に和声の解き方を書きますが、僕の実力には期待しないでください…。

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