ご無沙汰してます。H1boshiです。
皆さんは原神というゲームを知ってますか?全世界でバチクソ流行ってるオープンワールドゲームです。今回はそんなゲームから音楽理論を学んでみようという「音楽好きゲーマーホイホイ記事」です。
是非、ゲーム仲間に自慢してみてくださいな。
原神
中国のゲーム会社miHoYoが開発したアニメ調のオープンワールドゲーム。
あとニィロゥが可愛い…
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ログインする時間帯(朝・夕・夜)でもアレンジが違っていて作りこみが凄い
どこか浮遊感のある神聖な音楽ですよね。イイ…(語彙力)
しかし、そう感じるのには理由があります。
簡単な採譜
まずはこの曲の簡易的な楽譜を見てみましょう。
アーティキュレーション等は無視です(無慈悲)数万回再生されてるピアノ動画の方だとG→A7/Gみたいなコードでした。
事前知識その1「スケール」
スケールとは音の並びを表すもので、これによって色んなイメージの音楽が作れます。
これは音楽をあまり知らない人でもいえるであろうCメジャースケール(ドレミファソラシド)
原神のテーマ曲はGスケールですのでこうなります
使われている理論は教会旋法!
この曲にはGメジャースケールに教会旋法である「リディアンスケール」が使われています。この「Gリディアンスケール」の音階を楽譜で表すとこうなります。
音階における4番目の音が半音上がっていますね。これが、この曲が神聖に聞こえる正体です(作曲者じゃないので知らんけど)ちなみに曲の最後の方にある横笛のソロですが、そちらはCリディアンスケール(ファが#)に転調していますね。
この4番目の音に関しては多くがテンション(#11th)やコード(Ⅳ△7)とかで使われてますがこの曲はⅡ、正確にはドッペルドミナントとして扱われてますね。
オマケ(本編)
コードはG→A→G…の繰り返しが基本ですがこれカデンツ的にみるとI→v/Ⅴ→I→…となり、T(トニック)であるGとSD(サブドミナント(ドッペルドミナント))であるAを繰り返していて解決をしていないのが特徴ですね。T→SD→T…で有名なものといえば映画「ジュラシックワールド」のテーマ曲のサビもこれに該当します。
ジュラシックパークのテーマではB♭→E♭→B♭…みたいな感じでT→SD→T…と同じ形ですね。
理論的にドッペルドミナントが解決しなくていいの?と思われるかもしれませんが、そもそも教会旋法はこういった和声楽やコード理論が確立する前に作られたものなので解決うんぬんかんぬんの話をするのがナンセンスというか…って感じです。
以上、ありがとうございました!