ご無沙汰してます。H1boshiです。
DTMerの皆さん、○○さんのような曲が作りたい…!もっと作曲がうまくなりたい!そう思うことはありませんか?僕はしょっちゅう思ってます。才能ないので(泣)
そこで、今回は僕が普段意識している音楽の聴き方について、皆さんと共有できたらと思います。
結論:パクっちゃえ
パクっちゃいましょう。逆にこれ以外で何かいい案あります?ただ、パクるといっても
オリジナル:パクリ元/の比率は/95:5
くらいのブレンドまで薄めましょう。でなきゃあなたの曲じゃなくなります。では、95:5の比率でパクるにはどうすればいいか
徹底的に分析
曲のどういった部分を分析していけばいいのか、そしてどうオリジナリティをブレンドしていけばよいのか書いていきます。
- テンポ
これだけで明るく、快活な曲なのか、それともバラードのようなしっとりした曲なのか、ダークな雰囲気なのかなどの印象ががらりと変わりやすい要素になります。
<自分の曲に取り入れる場合>
テンポは参考曲と±10~20程ずらした方がいいです。それだけでも印象が変わります。100くらいずらしちゃうのもそれはそれでアリです…(エクスクラメーションマーク)
- コード
王道進行やJust the to of us進行、小室進行などは多くの楽曲に使用されているので分析曲がそうだった場合はあまり意識しなくてもよいことが多いですが、、、
<自分の曲に取り入れる場合>
上記のようないわゆる定型が使われている場合と違ってその楽曲特有のコード進行が用いられているときはコード進行を変えた方が最適です。または、参考曲ではサビに使われているコードをAメロに持ってくるとかここだけは別の曲のコード進行を持ってきたりしても面白いかもですね。
- 調性
まず長調と短調でイメージがぐるりと変わります。各調号ごとにイメージをつけておくと作曲をするときに楽です。これは僕の場合ですがGkeyは青春系、A♭Keyはカワイイ系など
<自分の曲に取り入れる場合>
長短は変えずとも、Keyは変えた方が絶対良いです。
- メロディ
参考曲全体を分析してメロディの特徴をつかみ、それに寄せるような作り方を僕は心がけています。例えば、最近話題のアニメ「SPY×FAMILY」の主題歌【ミックスナッツー髭男】ではAメロという曲の出だしで音域が1オクターブも広がっています。これはミックスナッツという曲のメロディ面での特徴だと思います。
ここでいう特徴はどんな些細なことでもいいので、あなたが特徴的だと思ったものを基準にしてください。そうすることで少しずつオリジナリティの純度が上がっていきます。
<自分の曲に取り入れる場合>
それを踏まえつつ、メロディはすべて自分で考えましょう。特にサビのメロディとか絶対パクっちゃだめですよ!バレますからね!
- リズム
タッカタッカタッカタッカという3連符を用いたリズム、シャッフル(スウィング)やドラムのリズムパターンでいうとハーフタイムというものが近年のヒット曲で多数使われているそうです。
<自分の曲に取り入れる場合>
主にドラムとメロディですね。曲の抑揚にかかわってきます。
- 使用されている楽器
楽曲の雰囲気に大きな影響を与えます。ゴシック風なピアノとストリングスが優雅な曲に、アイドルものみたいなシンセが入ってきたら世界観がとんでもないことになりますよね?(電波ならばアリ…)
ヴァイオリンのピチカートやシンセとか曲中ずっとシャカシャカシェイクしているループを使っている曲もありますね。ボカロ系だと何その音源!?って思わされるのがヒット曲には毎回入ってるような気がします。
<自分の曲に取り入れる場合>
完全に楽器編成を真似るのではなく、自分が得意としている楽器でもよいのでいくつか楽器を足す(または入れ替える)ことをお勧めします。OneShotSampleとかもオススメ。
- 楽曲構成
頭サビとかAメロとかですね。
<自分の曲に取り入れる場合>
これは丸々参考にしちゃってもいいような気もしますが…最近は多様な構成が増えてきましたけど、ここでオリジナリティを出すのは難しい気がします。
- フレーズ間のつなぎやオブリガート、フィルイン
個々のメロディとメロディ間をつなぐテクニックって意外と難しかったりしますよね。アニメ「ウマ娘2期」主題歌の【ユメヲカケル】の転調ではギターを用いたフィルインが個人的に印象に残っています。
<自分の曲に取り入れる場合>
ここれはひたすらに色々な曲を聴いて吸収していくのが最も効率的なように思えます。
上記を踏まえて、参考程度に作ってみました。
参考曲はDECO*27さんの「パラサイト」にしようと思います。当方、初めてのボカロ作曲です…
作ったのがこちら
大口叩いておいてこの程度のものしか作れないのが恥ずかしいのですけど、以上の点を踏まえると初めて触れるジャンルでもこれくらいの「っぽさ」は出せます。
- テンポ
この楽曲のテンポは138でした。結構ゆったりとした曲でしたので、逆に僕はテンポを速くしてみました。
- コード
そこまで複雑なコードは使われてないですね。
- 調性
参考曲の方がDメジャーKeyで暗い雰囲気でしたので、僕はゴリゴリFマイナーKeyでダークにしました。
- メロディ
冒頭とサビのオクターブが特徴的でしたので、僕の方も1オクターブの跳躍を取り入れてみました。
サビ部分の同じリズムが階段状に上がってゆくメロディはあまりにも特徴的すぎるので今回はそれを避けてメロディを作りました。
楽器が入る前にVo.のメロディがあるのも特徴だと思います。
- リズム
全体的にAメロやサビの4つ打ちとBメロの16部のハイハットとの対比が美しいと思いました。余談ですが、今回参考にさせていただいた曲の作曲者であるデコニーナさんには編曲家がいて、昔からの友人らしいですね。この方がドラム等のリズムを主にやってるそうです。
- 使用されている楽器
・Piano
・Gt.
・Ba.
・Drums
・Pizzicato
・Perc.←クラップとか
・S.E.
DrumsやPerc.、S.E.など、リズム面でのアレンジが目立ったような印象です。
- 楽曲構成
・サビ頭構成
・シェイク系のループが流れている。
・イントロ後のAメロの入り、1小節だけブレイクが挟まって不安定な雰囲気になりましたが次の小節で4つ打ちのKickが来たことで、安心感が生まれたような気がします。
・Aメロ後半で、イントロのモチーフがGt.で入る
・Bメロでドラムのリズム感に焦点が向かった
・サビが2段構え
・CメロのVo.のリズムはずっと三連符
・大サビは王道のKey+1転調
- フレーズ間のつなぎやオブリガート、フィルイン
・イントロ→A:S.E.による繋ぎ。このヴァイオリンらしきワンショット、PSYQUIさんあたりのkawaii future bassとかのジャンルでよく聞きます。ですのでこの曲で聴いたときは当初少し驚きました。ジャンルが違くとも、様々な工夫の仕方があるものだと…
・A→B:Tomまわし
・B→サビ:メタル風なKickとGt.。ここはすごい特徴的なので、僕が参考にした際はここは被らないように注意しました。
・C→D:Gt.のRizer
まとめ
以上が、僕が曲を聴く際に意識している要点です。これらの要点を踏まえて曲を聴く癖をつければ、さらに幅広いジャンルの曲が作れるようになると思います。皆様のDTMライフの助けになれれば幸いです。それでは、